2025年3月4日、東京大学本郷キャンパスにて、「多分野の協働で実現する身体活動促進シンポジウム2025」が開催されました。本シンポジウムは、日本運動疫学会による実務家向けセミナーのキックオフとして、慶應義塾大学KGRI/慶應スポーツSDGsセンター、東京大学大学院医学系研究科保健社会行動学分野との共催で実施されました(後援:スポーツ庁、公益財団法人笹川スポーツ財団、公益財団法人健康・体力づくり事業財団、東京大学スポーツ先端科学連携機構)。参加者は現地・オンライン合わせて計304名で、大学・研究機関のほか、自治体や企業・団体など幅広い分野からの参加がありました。
本シンポジウムでは、身体活動の普及には長期的かつ多面的な取り組みが必要であり、実践を担える人材や体制が重要であること、運動疫学会は普及事業の評価に貢献できる専門性を有することが共有されました。また、成功事例として、島根県雲南市と神奈川県藤沢市の取り組みが紹介され、地域連携やSDGsと結びつけたシステムズ・アプローチが注目を集めました。アンケートでは95%が「満足」と回答し、実践的な情報が得られたとの声のほか、協働の方法や事例共有の継続を望む意見が多数寄せられました。7月の第27回学術総会(大阪府摂津市)では、関連した「普及人材育成プログラム(仮)」も予定されています。ぜひご参加ください。

